鍼灸は何に効きますか？

2020年3月18日

こんにちは。院長の久保田です☺
今回はよくある質問集、第2弾「鍼灸は何に効きますか？」を掲載します。
ほんとにこれはよく聞かれる質問ですね。確かに…鍼灸ってわかりにくいかなと思います。
特に、鍼灸を受けたことがない人は想像しにくいのではないでしょうか。

そんな質問に対して、米国の公的な機関であるNIH（米国国立衛生研究所）では74の疾患に効果があると発表していますので、まずはそちらを記載します。

そして、悠心堂での治療実績など踏まえて個人的な意見も書いていきます。

鍼灸の適応疾患はこんなにある

NIH（米国国立衛生研究所）が1997年鍼灸の適応疾患を発表しました。
内容は、鍼灸治療は病気に対する科学的根拠がある、西洋医学の代替医療として一定の効果がある、と認める声明でした。
この発表を契機に欧米での鍼灸の研究が盛んになっていきます。

1997年というと少し古いデータのように感じますが、これ以前の長い研究の積み重ねがあって認められたものなので、この発表は歴史的な出来事だったんだろうなと思います。

NIHにより発表された74の適応疾患を以下に記載していきます。
（参考：公益社団法人 日本鍼灸師会）

　NIH（米国国立衛生研究所）発表の適応疾患

神経系疾患

神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

運動器系疾患

関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症（骨折、打撲、むちうち、捻挫）

循環器系疾患

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

呼吸器系疾患

気管支炎・喘息・風邪および予防

消化器系疾患

胃腸病（胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘）・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

代謝内分秘系疾患

バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

生殖、泌尿器系疾患

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

婦人科系疾患

更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

耳鼻咽喉科系疾患

中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

眼科系疾患

眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

小児科疾患

小児神経症（夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠）・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

鍼灸の幅広い対応力

いかがでしょうか？疾患名の羅列で、ちょっとわかりにくいと思った方もいるかもしれません💦
でも、鍼灸の適応疾患はたくさんあるということは知ってもらえたかなと思います。
何か困ったことがあった時、鍼灸院に相談してみよう！そんな発想を少しでも持ってもらえたら嬉しいです(^^)

次に悠心堂での鍼灸治療の実績などをお伝えします。

悠心堂での鍼灸治療の実績など

鍼灸と一口に言っても、とても幅広い世界で、鍼灸師ひとりひとりの施術方法なども違います。
悠心堂でのよく見られる疾患などお伝えします。

8割の患者さんは肩こり・腰痛など整形外科的疾患が主訴

鍼灸の適応疾患はとても幅広いですが、そうはいっても実際に来られる方の8割は肩こり・腰痛などの整形外科的なお悩みをきっかけとして来院されます。
詳しくお話を聞くと色々と内科的なお悩みがある方もいますが、やはり鍼灸のイメージは肩こり・腰痛の治療が多いのではないでしょうか。

消化器系・自律神経系・頭痛もおまかせください

悠心堂では、東洋医学的に診断して鍼灸治療を行っています。

• 消化器系（胃痛・胃もたれ・消化不良・逆流性食道炎）
• 自律神経系
• 頭痛

特にこれらの症状に対する鍼灸治療はおまかせください(^^)
普段の食生活なども指導しながら良い状態を目指しましょう！

身体のメンテナンス！予防としての鍼灸治療

何か症状が出る前のメンテナンスとしての鍼灸治療もオススメです。
その時々の状態に合わせた施術をさせて頂きます。

不定愁訴（原因のはっきりしないお悩み）

不定愁訴とは、なんとなく体調が悪い、疲れやすい、眠りが浅い、などの原因のはっきりしない様々なお悩みです。
病気未満の病気とも言えると思います。
ここに対する治療も、自律神経を整えて身体の治癒力を高める、鍼灸の得意な分野です。

まとめ

鍼灸の適応疾患は、NIHが定めたもので74種類あります。
幅広い疾患に対応できるのが鍼灸の魅力の一つです。
何かお悩みがあった時、ぜひ鍼灸院に相談してみてはいかがでしょうか。

ただ、実際に悠心堂に来院される方は肩こり・腰痛など整形外科的なお悩みの方が8割です。
効果もわかりやすく、イメージしやすいためかと思います。

私としては、それをきっかけに鍼灸の奥深い世界に触れて頂けたら嬉しいです。

___